第26回懇話会を開催しました

第26回
2025年10月11日(土)14時~16時30分

講師:林 直之 氏

1997-2003年在寮。京都大学工学部物理工学科を中退し、2011年東京芸術大学音楽学部指揮科を卒業。指揮法を故佐藤功太郎、小林研一郎、松尾葉子、高関健ほかの各氏に師事。また、国内外のマスターコース等において、NHK交響楽団首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ氏、広島交響楽団音楽総監督の下野竜也氏ら著名な指揮者に師事している。2015年度新日鉄住金文化財団指揮研究員。2016年および2017年、イタリアで開催された第1回ニーノ・ロータ国際指揮コンクール、および第2回ニーノ・ロータ国際指揮コンクールにおいて、2年連続のベスト6セミファイナリスト、2016年には聴衆賞も併せて受賞した。2017年ポーランドで開催された第1回ユーリ・シモノフ記念オーディテ国際指揮コンクールにおいて第3位に入賞、同時に楽団員投票によるオーケストラ賞も受賞した。これまでに、東京芸術大学在学中より現在に至るまで定期的に客演を続ける瀬戸フィルハーモニー交響楽団のほか、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、群馬交響楽団を指揮している。現在国立大学法人 広島大学 客員准教授、株式会社 広島楽友協会代表取締役。

講演題目:石の上にも三年、指揮を始めて二十年

林氏は京都大学工学部物理工学科に航空工学を勉強するために入学したが、音楽、特に指揮への情熱を抑えがたく、一念発起し、東京芸術大学指揮科に入学を果たし、現在まで、指揮者として国内外で活躍をされている。本講演では、まず、京都大学から東京藝術大学へ移った経緯、指揮科へ入学するためどのように勉強・努力したかなどを具体的に紹介された。その後、寮にあるピアノなどを用い交響楽団における指揮者の役割などをわかりやすく解説された。そして、講演後は寮生と親しく懇談され、キャリア途上の寮生諸君が自らを信じ、自らの夢を追い続けることがいかに大切かを説かれた。